9th『愛の季節』

・発売日 2009/9/16
・売り上げ枚数
 初動  9,571枚
 累計 15,082枚〜(2009/10/7)


【収録曲】


01.愛の季節 ★★★☆☆

 まだ肌寒い春の朝に運命的な出会いをし、四季の変化のように移り変わる二人の関係を描いたもの。アンジーにしては珍しくポジティブなラブソングに仕上がっている。
 う〜ん、正直インパクトがないかな。いい曲かと訊かれても、はっきり肯定はできない。それにテーマもなんだかはっきりしていないし、聴いたあと「あれ、結局なんだったの?」と言った物足りなさを感じてしまう。
 編曲も正直微妙で、冒頭のドラムのパサパサした感じがどうも好きになれない。曲の頭はピアノだけのほうがしっくり来たかも。

02.エミリー ★★★★★

 B面といえばいつものトリオによるアップテンポな曲である。
“エミリー”というからどんな曲かと思えば、かなりポジティブで明るい曲。
短い曲ではあるが、“どんなことがあっても前向きに生きて”という強いメッセージを感じた。
 編曲はどことなく『奇跡』を思わせるハイペースなピアノタッチが印象的。
なんといっても今回はおっきー(ベース)とまーくん(ドラム)のコーラス!
お二人ラヴ(死語)な俺にとっては願ってもないサービスでした。

03.It's So Hard Toy Good-Bye To Yesterday ★★★★★

 BOYZ II MENのカヴァー曲。
“早すぎる別れに心がついていけない 一人で歩いていく自信なんてない”
この出だしのフレーズが心を掴んで離さない。ついこないだ早すぎる別れを
経験しただけに、他人事のような気がしなかった。
 こないだの恋は、相手に相当惚れ込んでいただけに心の傷は深いものになった。この悲しみや寂しさはいつになったら消えるのだろうか? いつになったら彼のことばかりを考えなくて済むようになるのだろうか? 別れた当初はそんなふうに、辛い辛いと嘆いていた。
 だが時間が経って自分の考えを整理できるようになったとき、この別れを受け入れようという気持ちがふと湧いてきた。受け入れるのは決して簡単なことではなかったけど、自分にはまだ先があるのだと思うとそれまでに感じていた未練がスーッと引いていった。
 形は変わってしまったけど、彼とはまだ縁がある。それはあくまで「友達」であっておそらく元に戻るようなことはもうないだろう。恋愛感情云々が収まって今となっては、前述にあるとおりそれでいいのだと受け入れることができる。もし彼に新しい恋人ができたら純粋に応援できるし、できる範囲なら相談に乗ってあげたいと思っている。
 おっと、曲のレビューが自分語りになってしまった(笑)
 昨日に別れを言うのは本当に難しい。けどその別れを受け入れることが
できればいい方向に進むことができる。この曲を聴いて改めてそれを実感しました。